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川畠成道(かわばたなりみち)豊洲チャリティコンサート パンフレット

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川畠成道(かわばたなりみち)チャリティコンサート

  • 2026年8月6日(木)豊洲シビックセンターホール 18:00開演(17:30開場)
  • 出演:
    川畠成道(かわばたなりみち)(ヴァイオリン)
    大伏啓太(おおぶしけいた)(ピアノ)

※やむを得ない事情により、出演者、曲目に変更がある場合がございます。予めご了承ください。

〈主催〉BIPROGY株式会社
〈協力〉公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団 江東区豊洲文化センター
川畠成道音楽事務所

♪このコンサートはチャリティコンサートとなっております。
障がいを持つ方の社会参加を支援する団体への寄付にご協力をお願いいたします。

プログラム

  1. モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K.304
  2. J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004より「シャコンヌ」
    休憩 (20分)
  3. メンケン:美女と野獣
  4. ハーライン:星に願いを
  5. シューベルト:アヴェ・マリア
  6. カッチーニ:アヴェ・マリア
  7. グノー:アヴェ・マリア
  8. ワックスマン:カルメン幻想曲

本活動は企業メセナ協議会認定活動です。
https://mecenat-mark.org/

曲目解説にかえて
 ~川畠成道(かわばたなりみち) みずからの言葉で~

1.モーツァルトヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K.304 
Wolfgang Amadeus Mozart(1756-1791):Violin Sonata No.21 in E Minor, K.304
Ⅰ. Allegro
Ⅱ. Tempo di menuetto

モーツァルトの音楽は無条件に素晴らしいと思う。私にとってのモーツァルトは繊細な透明感というイメージがあるが、切ない感動をかきたてられたり、また、嬉しい時も悲しい時も、つらい人生を生きていかなければならない時も、不思議なことにどんな時にも抵抗感なく聴きたくなるのがモーツァルトである。
このK.304のソナタはパリで書かれたが、既に健康を損ねていた母の死を暗示するように深刻な思いと共に脱落感が漂う1楽章、虚しさを含みながら、昔を懐かしむように感じられる2楽章との2つの楽章から成っている。

2.J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004より「シャコンヌ」
Johann Sebastian Bach(1685-1750):“Chaconne” from Partita No. 2 for solo violin in D Minor, BWV 1004

あまりにも有名な冒頭部だが、忘れられがちなのは、この主題が2拍目から始まっているということ。奏法としては、各和音が極端には重すぎず、ある程度軽快さが感じられるよう奏したいものだ。32の変奏をもつシャコンヌだが、いずれの変奏もオリジナリティに富み、演奏意欲をかきたてられるものだ。この曲単独でもしばしば演奏されるが、その都度疑問に感じることは、大きな3部構成それぞれの終結部に置かれている「レ」の音、バッハの頭の中でこの音がどう響いていたのか、すなわち長調なのか短調なのか、それともそのどちらでもないのか、個人的には大変興味があるところだ。

3.メンケン:美女と野獣
Alan Menken(1949-):Beauty and the Beast

物語中では野獣=王子とベルが愛し合うようになったシーンで歌われる。その後エンディングでは2重奏で歌われ、こちらの方が一般的には知られている。
ゆったりと互いを気遣うように上下する音型に2人の想いが感じられる。現代特に定着した愛のバラードスタンダードナンバーである。

4.ハーライン:星に願いを
Leigh Harline(1907-1969):When You Wish upon a Star

ディズニーファンのみならず誰しも一度は耳にしたことのある作品。ゆったりと上下しつつも常に上行形で終始する旋律に、願えば叶うとのメッセージを感じることができる。

5.シューベルト:アヴェ・マリア
Franz Peter Schubert(1797-1828):Ave Maria

シューベルトが父に書いた手紙には、彼自身は賛美歌や祈りの曲を書こうとした事は一度たりともないが、“アヴェ・マリア”のように、無意識のうちに自分の中で生まれてきた賛美歌と聖母への想い、そうした自然の感情が、正しい真実の信心ではないかと記されている。この曲は、英国の抒情詩人、サー・ウォルター・スコットの詩をドイツ語訳したものにシューベルトが曲をつけたもので、ラテン語のアヴェ・マリアとは歌詞の内容も全く違うものだが、その魂を揺すぶるようなメロディーは崇高で美しいものだ。

6.カッチーニ:アヴェ・マリア
Giulio Caccini(1545頃-1618):Ave Maria

バロック時代メディチ家の統制化にあったフィレンツエの宮廷で活躍したジュリオ・カッチーニの代表作。私にとってはグノー、シューベルトに次ぎ、アヴェ・マリア第3曲であるが、先の2曲が安らかな心の世界を歌っているのに対し、カッチーニのアヴェ・マリアはより劇的かつ叙情的である。この曲を演奏するにあたり、それぞれのアヴェ・マリアの持つ境地と聖域に少しでも近づいていくことができることを願っている。

7.グノー:アヴェ・マリア
Charles François Gounod(1818-1893):Ave Maria

1980年、8歳で命の危なかった見ず知らずの私のことを、我が子と思って献身的に世話をして下さった今は亡き、はる子さんのアメリカンネームもマリアンであった。2000年秋、20年ぶりに訪れたロサンゼルスのコンサートで、最後に演奏したのもこの曲であった。この曲を演奏すると、これまで辿ってきた道を思い、自分を支えてくれた多くの方々への感謝の気持ちでいっぱいになる。J.S.バッハの《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》の「前奏曲 第1番 ハ長調」にラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を乗せ、1859年に作曲された。尚、正確には前奏曲1番の22小節目の後に1小節だけ新しい音形が加えられている。

8.ワックスマン:カルメン幻想曲
Franz Waxman(1906-1967):Fantaisie sur Carmen

「ナリミチ!素晴らしい贈り物があるんだよ。」ハッソン先生の言葉はいつもふわっとあたたかい。
ある日のレッスンで、ハッソン先生がプレゼントして下さったのが、今や絶版になっているワックスマンのカルメン幻想曲である。私は嬉しさのあまり、それまで長年弾いて来たサラサーテのカルメン幻想曲との違いを丹念に調べてみたり、音符の組み立て方を根気よく調べてみたりして過ごしたことを覚えている。
文豪メリメ作の「カルメン」は作曲家ビゼーによって世に発表されたが、1875年パリで初演された時の評判は良いものではなかったようだ。しかし筋書きの面白さやビゼーの生き生きしたドラマティックな音楽が徐々に人々の心をとらえて行った。そしてサラサーテ、フーバイ、などのヴァイオリンの名手が「カルメン」のスペイン風の旋律を華やかな幻想曲に作り上げている。
ワックスマンの「カルメン幻想曲」は1946年頃作曲されて、ヴァイオリニスト・ハイフェッツに献呈された。オペラの第1幕の前奏曲から取られた〈行進曲〉から始まり、〈ハバネラ〉、〈カルタの歌〉、〈アラゴネーズ〉、〈セギディーリャ〉、〈ジプシーの歌〉等の旋律が続く。ワックスマンはクラシックの分野でも活躍したが、アカデミー賞の「陽のあたる場所」(1951年)、「裏窓」(1954年)、「昼下がりの情事」(1957年)などの作曲者としても知られる。

出演者プロフィール

川畠成道(かわばたなりみち)ヴァイオリン

1971年、東京生まれ。視覚障害を負った幼少期にヴァイオリンと出会い音楽の勉強を始める。桐朋学園大学卒業後、英国王立音楽院へ留学。1997年、同院を同院史上2人目となるスペシャル・アーティスト・ステイタスの称号を授与され首席卒業。1998年、東京・サントリーホールにおいて小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団との共演でデビュー。その後、英国と日本を拠点にソリストとして精力的な活動を展開し、毎年数多くのリサイタルと国内外の主要オーケストラと多数共演を行っている。
CDは、1999年リリースのファーストアルバム「歌の翼に」、セカンドアルバム「アヴェ・マリア」(ビクターエンタテインメント)が20万枚の記録的大ヒットとなり各地で売り切れ公演が続出、大きな話題を集めて以来、2018年のデビュー20周年記念アルバム「J.S.BACH 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV 1001-1006」まで15枚をリリースしている。尚、デビュー10周年記念CD「ザ・ベスト」と11枚目のCD「川畠成道|クライスラーを弾く」、13枚目の「無伴奏の世界|川畠成道」は、レコード芸術誌で特選盤に選ばれている。
「徹子の部屋」、「スタジオパークからこんにちは」などのテレビ番組にも出演。エフエム世田谷「川畠成道のレディオ・ストリングス」では5年間パーソナリティーを務めた。弦楽器専門誌 「サラサーテ」における連載は2007年より継続、好評を得ている。
デビュー当初より音楽活動の傍ら、積極的に国内外でチャリティコンサートを行う。中学音楽鑑賞教材や高校英語・現代文教科書、高校入試問題やNHKラジオ高校講座「現代文」に映像や文章が使用される等、社会派アーティストとしても多方面に影響を与えている。
文部科学省スペシャルサポート大使。日本弦楽指導者協会関東支部所属。

川畠成道(かわばたなりみち)オフィシャルサイト
http://www.kawabatanarimichi.jp

大伏啓太(おおぶしけいた)ピアノ

福島県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学ピアノ科を経て同大学大学院修士課程を優秀な成績で2012年に修了。2003年第57回全日本学生音楽コンクールピアノ部門高校の部全国大会第1位、2006年第75回日本音楽コンクールピアノ部門第3位、2009年第6回安川加壽子記念ピアノコンクール第3位、2015年ピアナーレ国際コンクール(ドイツ)優勝など、国内外のコンクールで優勝、入賞を重ねる。これまでにソリストとして東京交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団等、国内オーケストラと多数共演。室内楽においても国内外の著名な演奏家との共演を重ね、2014年にはチェロ部門の共演者として日本音楽コンクール審査員特別賞を受賞。
自身初のソロによるCD《FANTASIE》を2018年7月にリリース。西本幸弘氏と共演のCD ≪Violinable Discovery vol. 2≫が2016年秋に、同シリーズvol.4が2018年秋に、チェリスト佐藤晴真氏とのCD≪The Senses ~ブラームス作品集≫が2020年秋に、それぞれリリースされている。
現在、桐朋学園音楽大学、東京音楽大学両校において教鞭を執るほか、ピアニスト、室内楽奏者としても幅広く活動している。

オフィシャルサイト
https://www.keitaoobushi.com/

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